レール固定に必要な材料と道具

ケガキ線のPDFファイルをプリントアウトしたものと、透明プラ板を使ってレールを固定します。必要なものは以下の通りです。

材料
  • 透明プラ板(0.2mm厚か0.3mm厚)
  • セロファンテープや両面テープ
  • 木の板(MDF材を推奨)
  • フレキシブルレール(KATOを推奨)
  • 固定式金属ジョイナー(KATOを推奨)
  • レール固定用釘(KATOを推奨)
  • 合成ゴム系接着剤(Gクリヤー等)
道具
  • 頭の小さな金槌
  • 先の細いギザギザのあるペンチ
  • カッターナイフ・アートナイフ
  • 金属対応のニッパかペンチ
  • 糸鋸(場合による)
  • 金ヤスリ
  • ピンセットや先が細いもの
  • はさみ(あると便利かも)

材料について

透明プラ板はタミヤからB4サイズが発売されていますが、大きさが充分でない場合には、2枚を使用することになります。金属のレールを曲げるので、ちょっと厚めの0.3mmの方が扱いやすいかもしれません。

セロテープや両面テープは、市販の普通のもので充分です。透明プラ板に印刷した紙を貼り付けたり、プラ板を木の板に貼り付けるときに使います。

木の板については、反りがあるといけないので、一枚板のものは避けた方がいいでしょう。また、表面に凹凸があると釘を打つときにちょうどの位置に刺さらない可能性があるので、普通の合板なども避けた方がいいでしょう。理想は、木材を圧縮して作ってあるMDF材などと呼ばれる板です。DIYショップの他、大き目の100円ショップなどでも販売されています。

フレキシブルレールは、枕木の中央に固定用の孔が開いているKATOのものを推奨します。釘が軌道中心線の下書きと一致しているかわかりやすくなります。また枕木の裏面形状から、小半径の場合もKATOの方がよいでしょう。

KATOのフレキシブルレール裏面
KATOのフレキシブルレールの裏面です。釘孔が軌道中心にあるのがわかります。小半径のカーブの場合は、外側の枕木間隔を広げる方向で使用するといいでしょう。

金属ジョイナーは形状の関係で、KATOの固定式を使います。KATOとTOMIXとではレールの断面形状が異なるので、両者を繋ぐ時はファイントラックの金属ジョイナーは扱いにくく、KATOの固定式ジョイナーの方が調整しやすくなります。またTOMIXのレールの底面は幅が広いので、篠原やPECOのNゲージ用は使えません。

レール固定用の釘は、KATOがフレキシブルレールの固定用に販売していますので、それをそのまま使うとよいでしょう。

接着剤については、合成ゴム系のGクリヤーがオススメです。接着力が充分ある他、透明なので余計なところについても目立ちにくいです。また、余計なところに付いた分を後から除去する場合も、他の接着剤に比べて剥がしやすい面があります。

(合成ゴム系ではコニシのG-17の方が接着力は高いですが、黄色のため余計なところに付くと目立ちやすく、また強力なので剥がし難いです。エポキシ接着剤の場合は弾力性が低いので、余計なところに付いたのを除去する際に、他の部分に亀裂などが入りやすいです。またセメダインのスーパーX等では、弾力性が低く引っ張れば剥がれるので、余計なところに付いたものを除去する時に剥がれる危険性が高いです。)

道具について

レールの固定用の釘は小さいので、指で持って金槌で打つことはできません。そのため、先の細いペンチで挟んで、頭の小さな金槌で打つことになります。また、釘を真っ直ぐに支えることのできるように、挟む部分の先にはギザギザがあるものを使用します。

レールの切断にはプラモデル用ニッパは使えません。刃がぼろぼろになります。金属を切断できる普通のニッパやペンチか、糸鋸を使う方法があります。どちらの場合も、切断面をきれいに整えるため、金属製のヤスリが必要です。(なお、篠原模型店が高耐久のプラスチック用ニッパをレール切断用に販売しているようですが、それを使っても構いません。)

接着剤がはみ出した場合には、それを除去するため、先が細いものがあると便利です。ケガキ針や刃物の類でもかまいませんし、それらで剥がした部分が丸まった場合は、ピンセットで引っ張ると便利です。

最後にプラ板や枕木を切断するため、カッターやアートナイフがあると便利です。特に枕木を切る際は、上から押さえて切ることのできるアートナイフが便利です。